ミナテマリのマリーがこの夏カナダで体験したサイン・ミュージックの紹介がありました。
ろう者にとっての“おんがく”を考えるにあたり、以下の言葉が重要なポイントになりました。
「社会がろう者を「静寂」と結びつけ、音楽は「聴こえる形」でしか成り立たないと認識していることが、ろうコミュニティの音楽に対する意識に明らかに影響を与えている。」(J.Cripps, 2017)
カナダのデフ・アーツ・アカデミーでのサイン・ミュージックの研修では、ろう者のコミュニティの中に視覚的に享受する音楽文化が確かに存在することを体験しました。
彼らの分析ではサイン・ミュージックは音楽の5要素(リズム、音色、テクスチュア、メロディ、ハーモニー)を持ち得るとしています。
実際にワークショップでは、参加者がサイン・ミュージックの“作曲”の体験を行いました。
各々ひとつの手話の形と自分自身から生まれるオリジナルのリズムと身体的な動きを表現し、皆の動きを結合することでひとつの作品を作りました。
同じろう者としての共通感覚(おんがく)を持つことができることを感じました。